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このように売上との対応関係で費用を分析するとき、売上から変動費を引いたものを「限界利益」といい、限界利益の売上に対する割合を「限界利益率」と呼びます。 |
上図を見れば分かるように、企業にとって利益が出るか出ないかは、限界利益で固定費を回収できるか否かで決まります。したがって、利益を出すための方法は2つです。@製品・サービスの限界利益率を高めるか、A固定費を小さく身軽にするか、の2つです。
さて、この固定費・変動費の分類に関連して、収益がトントンになるときの売上を損益分岐点(売上高)といいます。上図で考えると、それは限界利益と固定費が等しくなる売上高を意味します。したがって、これを定式化すれば、
限界利益(=売上高x限界利益率)=固定費
これより損益分岐点売上高は、次の算式で求められます。
損益分岐点売上高=固定費/限界利益率
この式から言えることは、固定費が大きくなれば損益分岐点も高まり、逆に限界利益率を高めれば損益分岐点は低くなる、ということです。
これら一連の、売上-固定費-変動費に関する分析を、損益分岐点分析もしくはCVP分析といいます。管理会計の中で、 実際の企業経営の中で、もっとも基本的かつ重要なテーマです。
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